今回はベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所が2023年4月に発表した「子供の生活と学びに関する親子調査2022」の結果から、学習方法に関してのデータをご紹介します。
この調査は、小学1年生から高校3年生の子どもとその保護者を対象に2015年から毎年行われており、この2022年調査では1万3398名が回答しました。それでは、早速データを見ていきましょう。
データは「上手な勉強の仕方が分からない」と答えた学校階級別の割合です。
2019年(57.2%)、2020年(59.6%)、2021年(61.5%)、2022年(67.5%)と4年間で10.3%上昇していることがわかりました。
学校段階別に見てみると、学校段階が上がるごとに割合が増え、2022年は中高生の約7割が「上手な勉強の仕方が分からない」と回答しています。
この調査は同じ子どもを継続的に追跡するパネル調査であることから、コロナ禍や学習指導要領改訂を経て、自身の勉強がうまくいっていないと感じる子供が年々増えていることが分かります。
上昇率が最も高いのは小学生で、コロナ前の2019年と直近の2022年を比べると、20%近く増加しています。